近年、本屋でもテレビでも度々目にする「断捨離」という単語。断捨離=物を捨てるというイメージが先行しているかもしれませんが、実はこの言葉の発祥はヨガの考え方から生まれた言葉なのだそうです。
飽食の時代となり、食べ物だけでなく、心に多くのしがらみを抱えている現代。自分が本当は何をしたいのか、何が大切なのか分からなくなり、最近は恋愛にも踏み出せない・・・そんな漠然とした不安を抱えている人はいませんか?そんなときこそ、正しい心の断捨離を実行してみましょう。
目次
1. 断捨離とは?
断捨離という言葉は、クラターコンサルタントの「やましたひでこ」さんが生み出した物の考え方を指します。初めにも述べた通り、ヨガの大切な考え方である
断行:新たに入ってくる不要なものを断つ
捨行:すでに持っている不要なものを捨てる
離行:物への執着から離れる
という三つの言葉から成っています。総括すると、「物への執着を捨て、不要なものを持たないこと」というところでしょうか。確かに欲しい物がすぐ手に入り、物が溢れる世の中では新鮮な発想です。
このニュアンスから、「断捨離=物を捨てて部屋を綺麗に片づけること」という間違った解釈が独り歩きしていますが、本当に大切なのはその心。実は断捨離とは、「物」という物理的な物質を捨てるという行動を通して、自分の「心」のあり方を考えることであると、やましたさんは言っています。
2.断捨離の真の目的は?綺麗な部屋と「自分軸」を手に入れること!
不要な物を減らし、必要なものだけを残す。簡単そうに見えますが、実は結構難しいものです。
例えば、「似合わないけど、高かったから捨てられない洋服」「元彼にもらったアクセサリーだけど、ブランド物だから・・・」こんなアイテム、持っていませんか?これは、自分の心の深い部分では不要だと声を挙げているのに、「勿体ないから」と、物を軸に考えてしまっているから捨てられないのです。これはすなわち、自分の真実の声が聞こえていない=自分軸が持てていない証拠。こういった物を捨てる作業を繰り返すことで、余計な執着をなくし、自分を主役に人生を考える「自分軸」を持つ訓練をしていくというわけなのです。
それに、いらない物を捨て、本当に好きなものを残せば、部屋のどこを見てもすっきりしており、それでいて自分の気に入った物ばかりということになります。そんな空間、想像しただけで気持ちが上がりませんか?
3. 要注意!心の断捨離を実行すべき思考タイプ
この断捨離の考え方を恋愛にも当てはめてみましょう。心の断捨離をすべき代表的なタイプを挙げていきます。
[他人本位型]
「彼のこういうところが苦手だけど、嫌われたくないから言えない」→他人の価値観に依存しているタイプ
[自信欠如型]
「好きだかわからないけど、自分なんかにアプローチしてくれたんだから付き合おう」→自分に自信がなく、自己肯定感が欠如しているタイプ
[現状維持型]
「元彼との恋愛でこりごり。自分には恋愛は向いていない」→過去に縛られ、自分に制限をかけて現状から一歩踏み出せないでいるタイプ
人から嫌われたくない。自分に自信が持てない。過去の失敗が怖い。これらは、心に多くのモヤモヤを抱えてしまっている人の特徴です。こんな状態では何事も上手くいきません。とりあえず動き出しても、自分軸がないのだからブレブレです。結局いつも同じような理由で恋人と上手くいかなくなります。また、なぜか毎回ダメンズと付き合っている、という人も要注意。
4. 今すぐ挑戦!断捨離の方法
断捨離を通して前向きになるために。自分の心に問いかけながら、不要だと感じるものを処分していきましょう。
以下、恋愛に積極的になる為に、処分すべき代表的な品物です。
元彼からもらったプレゼント・・・前の彼への未練を断ってくれます。出来た心の空間は、新たな相手でいっぱいにしようと思えるはずです。
着古した下着・・・風水的にも古い下着はNG。綺麗な下着を身につけると、自然に自信が湧いてきます。
1年以上着ていない服・・・着ていないということは、気に入っていないということ。「まだ着るかもしれない」という思いこそが物への執着の現れです。
似合わないコスメ、ネイル・・・自分をあえて魅力的に見せないコスメは必要ありません。状態が良ければフリマアプリなどで売ってしまっても良いでしょう。
断捨離を行うときのポイントは、自分主体で考えること。「勿体ないから」「プレゼントしてもらったものだから」ではなく、これを持っていて自分は幸せか?と問い掛けながら行ってみてください。
また、断捨離を行いやすい場所からやっていくこともポイントです。引出しや、溜まってしまったポイントカードの束など。一日でガツンと済ませるより、短時間でも毎日行うことが良いでしょう。大切なのは、達成感を得られることです。断捨離を習慣にするためにも、まずは「物を捨てるって楽しい!」と思える経験を積んでいきましょう。
5. 足りない部分を「補充する」ではなく、「残す」工夫を
人は自分を大切にして、初めて相手を大切に出来ます。相手ばかりを大切にしては、自分を曲げて、ストレスをどんどん貯めこんでしまいます。断捨離は、いわば「自分を優先する」訓練と捉えてもらってよいでしょう。
人は自分に足りない部分ばかりが見えてしまうものですが、そもそもその不安は自分と他人を比べることから始まります。今は心もエコの地代。足りない部分を埋めようと抱えるばかりではなく、むしろ「捨てる」ことで、自分にとって本当に必要な考え方だけを残す。それがこれからの心のあり方なのかもしれません。